オンライン医学部予備校

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ニッポン学歴社会15──あなたの隣に「高学歴バカ」

さて、果たして需要があるかどうか分からないが、わたくしQ氏の学歴論もある程度蓄積してきた。ここで中間の補足をしておきたい。

誤解を招かぬよう言っておきたいが、ここで展開している意見はあくまでも、ブログ担当Q氏の個人的意見である。言論の自由の本旨をわきまえ、自由に意見発表をさせてくれる、たいへんに風通しのよい当予備校代表の田代先生のご厚意に甘えつつ、言いたい放題をかましているというのが「オンライン医学部予備校の保護猫」Q氏の実態なのである。Q氏担当ブログは深夜番組みたいなものであり、名プロデューサーの田代先生あっての企画である。あるいはネコ駅長みたいなもんですね。無駄に制帽とかかぶって、昼寝している。

 

とくに医学部受験生の皆さんの場合は、生まれつき或る程度の社会階層に属していて、ここでQ氏の展開する過激な「高学歴バカ」批判などには、心理的抵抗を感じるかもしれない。自分がその批判の矛先を向けられるかもしれない、と思う人もいるだろう。こういう批判的なことを教室で言うと、「面白いぞ。もっとやれ」という受験生もかなり多い一方、「あ、こいつと関わり合うとまずい」という表情で、サッと離れていく受験生諸君もいる。プライドの高い医学部受験生などの中には、離れていく人もけっこういる。

 

が、結局、そういう人々の気持ちを忖度して、こちらも言いたいことを我慢して腹に溜めれば、悪しき学歴社会がその上に成り立っている「隠蔽」の罠にハマってしまうのである。Q氏にしても別に「権力と戦う正義のジャーナリスト」みたいな姿勢を気取るわけではないが、言いたいことがある人が、発言に穏当な配慮はしつつ言いたいことを言い、他人は「それはそれでひとつの意見」と受け取り、賛同するかそうでないかを、改めて発言者に忖度せずに決める…という「民主主義的な」空気を、こういうブログという場を通じてでも、少しでも作る方向に動きたいとは漠然と思っている。しょせんは微力なネコなんですけどね。

新型コロナ騒動で、日本社会がぜんぜん民主主義的でないことは、改めて嫌というほど分かったではないか。ほんと、いまだに江戸時代かと思いました。中で暮らすストレスが非常に大きい。

風通しのよい雰囲気を作るの、この社会ではもう無理かな~とも思いますけどね。

 

さて、今までの学歴論の補足。

「高学歴バカ」をさんざんコケにさせてもらったが、むろんQ氏自身も高学歴バカの一員である危険性が大いにある。

Q氏が幼い頃によく見たウルトラセブン(←歳がバレるな。「ウルトラ」シリーズの第3作です。…視力が悪く、老眼も入ってきているQ氏は、いまだにメガネをいちいち「デュワッ‼」とか言いながら「装着」することがある。このネタ、一定年齢以上の方は分かりますよね)などの特撮ドラマに、よく、隣人が毎晩、ひとりひとり侵略宇宙人に入れ替わっている…というような恐怖のエピソードがあり、Q氏のトラウマとなっている。

Q氏も気がつくと高学歴バカ(それほど高学歴かどうかは知らないが、比較的)への洗脳を受けており、知らず知らずに悪の組織ショッカー(←これも古いな。初代仮面ライダーに出てくる、改造人間を量産して世界征服をたくらむ悪の組織であります)の一員となっている…ということも、大いに考えられるのである。怖っ‼

 

Q氏自身の実感を語らせてもらえば、かつて、酔っぱらい受験などの波瀾を経て、それなりに世間に知られた大学の大学院などに在学していた時は、自分も確かに、ハッキリした「高学歴バカ」の特徴を有していたと思う。

 

まず、世間の人々が水族館の魚のように見えるのである。ラーメン屋の客や、引っ越しの作業員、郵便局の窓口の人などがすべて「自分より学歴が低い」人に見え、自分とは関係のない、ガラス越しに回遊する不思議な生き物みたいに思える。Q氏は「自分はバカではない」と思い込んでいるから、露骨にかれらをバカにしたような態度をとることはない。が、それは水族館の魚を改めてバカにしたりはしないのと同じで、「かれら」と自分との間に、ガラスのスクリーンみたいなものを設け、線引きをしていることは間違いないのである。

 

内心では「自分はこれこれという、入るのにそれなりに苦労する大学で、これこれという高度な分野を専攻しており、あなたがたとは違う」と、やはり思っていた。Q氏の出自はバリバリの庶民であるから、大学近くの大衆食堂でアジフライ定食を好んで食べたりするのだが、食堂のおやじさんとかは「世の中のために高級な思考を巡らせる自分や、自分と同等レベルの選ばれし人々のために、アジフライ定食を作ってくれる人」という感覚なのである。他人は自分に奉仕する人、この思い込みはQ氏も体験して知っている。

 

これは、かなりビョーキと言える状態ではないか。Q氏はいろいろな経緯があって、この状態を脱して久しいから、今では食堂のおやじさんはアジフライ定食に心を込めて提供してくれてるんだなあ…ありがたいなあ…と思いながらおいしくいただいているが、たぶんQ氏の年齢になっても、世の中を水族館のスクリーン越しに見ている人というのは、十万人単位くらいではいるはずなのである。ひょっとしたら百万単位いるかもしれない。

 

宇宙人は皆さんの隣にもいるかもよ。つづく。