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勉強法武者修行01──7回読んだら理解できるのか(1)

さて、そろそろ悲喜こもごもの新学期を迎え、わたくしQ氏担当のこのブログもいったん新企画に入ろうと思う。

来年初の受験を迎える現高2生の諸君、来年はリベンジ合格を目指す浪人生の諸君に向けて「巷に出回っている勉強法は、果たして本当に効果があるのか?」を、老眼に悩むQ氏が身体を張って検証する、突撃レポートみたいな企画である。

 

ただし、Q氏も受験生諸君と一緒に、未修科目を勉強しながら書くので、ドキュメンタリーのような実感を込められそうな一方、記事の進度は非常に遅くなると思う。ネタがない日は、窓際に放置して気の抜けた炭酸水みたいな日記になってしまうかもしれないが、どうかご勘弁願いたい。

 

さて、Q氏が前から気になっていた勉強法のひとつに、東京大学法学部を首席で卒業し、財務官僚を経て国際弁護士として活躍中の、テレビコメンテーターとしても著名な山口真由が提唱する「7回読み勉強法」というものがある。

 

山口氏についてはご存じの人も多いと思うが、スーパー高学歴で才色兼備のマルチタレントでありながら、自身の根強い「勉強しかできない」コンプレックスや、意外なドジっ子ぶりをメディアで赤裸々に告白するなど、異色の「ぶっちゃけエリート」としても支持を集めている、面白い方である。いわば高学歴バカを自認し、きちんと反省することができるという点で、かえって山口氏がたいへん聡明な方であることが証明される。

 

その山口氏、東大法学部を首席卒業したあたりで既に大学野球の名投手」くらいの自慢はしてもよいのだが、人格者らしくあくまでも謙虚に「自分は勉強しかできないけれど、勉強の仕方ならかなり研究して、一定の結論に達している」というような口調で、この「7回読み勉強法」を随所で提唱しておられる。

 

山口氏の提唱する方法を要約してみよう。あまり詳細に書くと山口氏のご著書の内容に抵触するから、詳細はご著書に譲ることとして、Q氏が各種インタビュー記事等から読み取った概要のみ記す。

 

①何かの内容を勉強して身につけようとしたら、まずは学ぶべき内容が詳細にカバーされた、網羅性の高い1冊の本を用意する。

1~3回目「サーチライト読み」として、見出しなどを拾いながら流し読みする。この段階では、本の全体像をつかむことを目標とする。

4,5回目「平読み」として、重要キーワードを意識しながら普通のスピードで読んで要旨をつかむ

6,7回目「要約読み」として、内容を頭で要約しながら読んでいく。

 

山口氏はこの方法で本の内容を「頭に写し取り」東大法学部首席卒業や、司法試験一発合格などの偉業を次々と達成したという。

 

「私は別にとりたてて頭が良いわけではない」と各所でおっしゃっているが、そんなことはないでしょう…とフォローはしたくなるものの、あんがいご本人のおっしゃる通りなのかもしれない。優れた頭脳の持ち主であることは間違いないのだろうが、並みいる秀才たちの中では特に飛び抜けているわけではない、と言いたいのかもしれない。自己認識の的確な方だから、信じてもよいかもしれない。

 

果たしてこの「7回読み勉強法」は効くのか? 山口氏の言を信じれば、この勉強法は「最強」という感覚がするではないか。

まさに格闘技などでの「強くなりてえ!」という熱望と似た野心に火をつけてくれる、いかにも「すごい勉強法」という感じがするのである。

 

受験生諸君、やってみたくはないか。

思い立ったが吉日、よし、やってみよう!!!