「7回読み勉強法」、割に早く1回目を読み終えられそうなペースである。
わたくしQ氏がかつて日本史Bに苦しんだ時は、最初から教科書を「平読み」した。内容を大まかに把握することなしに、いきなり教科書を1行ずつ、図版などページの隅々まで細かく「ベタ読み」していったのである。1回目から内容も把握し、太字語句にマーカーを引きながら読んだ。
Q氏の日本史B習得プロジェクトの場合、これがいけなかったのではないかと今では反省する。なぜなら、「山口名人」の提案通り「サーチライト読み」をはさんだ方が、内容が把握しやすくなるのではないかと確かに思えるからだ。
新年度の初日、放っておくと時間が作れないため、無理にマンガ喫茶に籠もって1回目の読みを続けた。啓林館『地学基礎』の内容で言うと、次のようなタイムであった。
第2部 大気と海洋 50ページ
⇒ 所要時間34分42秒 1.44ページ/分
第3部 移り変わる地球 70ページ
⇒ 所要時間27分36秒 2.54ページ/分
第4部 自然との共生 48ページ
⇒ 所要時間6分35秒 3.65ページ/分
読むのは見出しばかりで、本文は太字語句を拾い、テンポよくページを繰っていくので、あとになればなるほど速くなった。
全部で105分52秒、2時間弱で1回読み終えることができた。
これなら、7回読みとは言っても、割にテンポよく進むかもしれない。理科とはいえ基礎科目であり、教科書が薄いからこそサクサク進むのは事実だが。
内容は第2部気象、第3部天文で、第4部は災害への取り組みなど、生活と地学現象とのかかわりである。見やすい図版が多いから、その助けもあってか、どこに何の内容が書いてあるかというのは、文章よりもビジュアルの形で少し頭に入る。
勉強においては「教科書の、どのページのどこに書いてあった」という思い出し方で知識を頭から引き出してくることがあるが、1回目のサーチライト読みで既に、この形での視覚的な記憶が少しは芽生えてくる感覚だ。
内容についての感想も、第1部と同じ。どの部分も中学理科の延長線上にあるような内容で、完全に目新しい内容は出てくるが、シナリオとしては分かりやすい。
Q氏がかつて親しんだ天文(第3部)の内容は、異常に詳しいというほどではなく、天文観測にさんざんハマった身としては、かなり取っつきやすそうな気がする。
大気や海水の循環は、地理の知識とも重なる。
こうやって、あっけなく「サーチライト読み」1回目を終えてみると、確かにこの読み方を入れるのは正解ではないかという気がする。詳しく内容を追う前に大まかなシナリオが分かるし、図版が目に入ることで、教科書を映像として記憶するための手がかりが、早く得られる気がする。
そして、各分野に「ド暗記」アイテムが分散していることも分かった。第1部の火山活動では、鉱物名。第2部の気象で、雲の名前。第3部の地球の歴史で、地質年代。
これらは丸暗記しないとダメそうだ。今から覚悟。
…というわけで1回目はあっけなく終わった。そのまま、漫画喫茶でドリンクを飲みながら、2回目に入る。その詳細は次回。