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勉強法武者修行25──7回読み勉強法(25):確認テスト1回目

「モルモットおじさん」と化したわたくしQ氏が、シコシコとお送りしてきた7回読み勉強法レポート、いよいよ大詰めである。

 

本日は、ようやく確認テスト1回目

教科書以外、何の参考書も問題集も見ずに、いきなりセンター試験共通テストの過去問にチャレンジする。

 

Q氏の場合、実際の受験生諸君ほど結果が人生に直結していないから、プレッシャー抜きに鼻歌を歌いながら過去問をやれるのだが、仮に人生がかかっていたとしても、7回読み勉強法という骨の折れる方法を根気よく実践してきたのだから、改めて不安を抱いても仕方なかろう…と肚をくくれる。ここまでやって結果が思わしくなければ、その時はその時で、別のことをやって補えばいいだけの話だ。

7回読んで、文字通りかなり理解が深まったことを考えると、自分が間違ったことをやってきたとは思えないのである。

だから、胸を張って受けてみよう。

 

地学基礎の過去問を掲載しているウェブサイトで、初めて理科基礎科目の試験が実施された2015(平成27)年センター試験の問題から、順次ダウンロードする。問題だけ印刷。

 

理科基礎科目は2科目で60分の試験時間である。受験生が2科目の中で自由に時間配分をやれるわけだが、Q氏は地学基礎だけ受験するのだから、制限時間は30分としよう。

また、マークシートを用意して実際にマークしながらやる…というほどの練習は必要ないし、マークシートを用意するのがめんどうくさいので、問題をやりながら選択肢番号をていねいに塗りつぶして、実際にマークする手間を再現することにした。

 

さて2015年、スタート。

最初の方は簡単なのだが…う、問3、いきなりちょっと分かりにくい。震源域の面積を図から読み取れ…というのだが、図中のスケールが小さくて分かりにくいなあ…。

問4震源の浅い(震源=震央)地震で、3地点でのP波・S波到着時刻から震央距離を求めさせ、図の中から震央を選ばせる問題。大森公式で各地点から震央までの距離を求めて円を描き、3つの円の交点を求めればよさそうだ。

 

…などなど、どの問題もだいたい題意は分かる。Q氏だって、だてに7回は読んでいない。ただ、引っかけっぽい、ややこしい誤文の中の誤り箇所が、Q氏お得意の現代文みたいには簡単に見つからないことがある。

計算問題も数問交じっているし、問7の地層の問題はちょっと難しく感じた。

そして、第3問の太陽の自転周期に関する問題。太陽の自転なんて習ってないじゃん。これは明らかに応用問題で、教科書に出ていたかどうかを別として、純粋にその場で考えろ、と言いたいわけだろう。

頑張って7回読んだのに、意外とできない。

ちょっとショックを受けながら、何とか終わらせた。

 

〈結果〉2015年 センター試験地学基礎

得点 31点(50点満点):平均点26.99

所要時間 30分11秒  

 

う~ん、イマイチだなあ…平均点は上回っているが、ポロポロと間違えている。純粋な勘違いで、後から考えればちゃんと分かった問題を落としている箇所も目立つ。

むむむ…これだけやって6割ちょっとじゃ、少しヤル気失せるよねえ…。

解答時間もかかっている。これじゃ時間内に終わらない危険性があるなあ。

 

いちばん難しかったのが問7の地層だ。いちばん下の層は10億年前の片麻岩と書いてあるが、10億年前がなに時代だったかQ氏は忘れてしまった。バージェス動物群の化石が見つかる可能性がある層を選べというのが問題だが、バージェス動物群は古生代カンブリア紀だから、漠然と古生代だとしか覚えていないフズリナと、同じ層だろうと考えた。

う~ん、正解はひとつ下の層だった…迷ったんだよなあ…。

改めて教科書を読みなおしたら、フズリナ石炭紀からペルム紀の浅海で栄えた…と書いてある。カンブリア紀から見れば後である。これはQ氏の完敗。

これって完全に歴史の問題と同じノリだよね。

 

気を取り直して、2016(平成28)年にチャレンジ。

著作権の関係で図が掲載されていない問題が2問もある。

こんなの、できるわけないよ。でも、当てずっぽうでとにかく1つ選ぶ。

2015年よりは簡単だが…結果は…。

 

〈結果〉2016年 センター試験地学基礎

得点 43点(50点満点):平均点33.90

所要時間 16分36秒  

 

図が掲載されていない問題が2問あったのに、1問は偶然合っていた。図のない問題のもう1問は間違え、ほかにも1問間違えた。合計2問違いだが、たまたま合っていた図のない問題1問をカウントから除外すると、3問違い39点である。

時間も間に合ったし、8割前後取れたから、まあこれくらいの成果がいきなり出せれば、7回読みをやった甲斐がある…ということだろうか。

問題をやりながら感じたように、2015年の方が格段に難しかった。2016年の平均点は2015年から7点近くアップしている。

 

さらに2017(平成29)年

計算問題もあるし、ちょっと考えさせる問題は随所に散りばめられているが、教科書を7回読んだことが自信になり、ちょっとの引っかけ程度はすべて見抜ける。どの問題も、題意がしっかり分かっている感覚である。

これは、そんなにひどい点にはなりそうにない。

 

〈結果〉2017年 センター試験地学基礎

得点 50点(50点満点):平均点32.50

所要時間 15分23秒  

 

満点キタ――(゚∀゚)――!!

うう…これくらい取れれば、苦労してマクドナルドや漫喫に籠もって、教科書を7回も読んだ甲斐もあろうというもの…。

1・2・3・4、やったぜ加トちゃん

皆さん、どうだろう。いきなり成果が出た感じだろうか。

平均点は2016年よりわずかに落ちている。平均点が落ちた中でQ氏の得点だけは上がったので、まずまず健闘したと自画自賛していいかもしれない。

 

初めて満点を取ったところで、今までの緊張の糸が切れ、ガクッと眠くなってしまった。

悪いが、Q氏は寝落ちさせてもらうことにする。

次回、まだまだ過去問による確認テストの結果をお送りする予定である。