さァ~って、来週のサザエ…ではなくて(←しつこい)、7回読み勉強法レポート、ついに確認テスト4回目(最終回)である。
本日分から共通テスト時代に入る。地学基礎を学び続けて、わたくしQ氏の用語もいちいち地学っぽくなってくるが、ようやく新生代に入った気分ですね。
さて、問題を印刷して用意する。Q氏もここしばらくの疲れが多少溜まっていて、なかなかツラい、もうちょっとゆっくり寝たい感覚だが、何とか「がむばって」確認テストを終わらせようと思う。
指をポキポキ鳴らして、開始。
※むかし一世を風靡した時代劇「必殺シリーズ」の人気作『必殺仕置人』で、山崎努演じる坊主頭の殺し屋「念仏の鉄」が、素手で悪人の身体の骨を外して殺す…という、度肝を抜くシーンがあった。いつも「仕置き」シーンの前に、念仏の鉄の手のシルエットがアップで出てきて、5本の指が力を込めて曲げられると「ゴキゴキッ、ゴキゴキッ」と不気味に鳴るのだが、今晩のQ氏も、念仏の鉄みたいに指を曲げて「ポキポキポキッ」とか口で言っている。必殺地学人。
さて、疲れてるけど、仕置きさせてもらうぜ(←山崎努のモノマネで)。
まず2021(令和3年)。共通テスト第1回である。センター試験と何か異なっているのか。
「考える問題」が増えている印象はある。どの問題も、知識だけでなく、その知識を活用しないとダメな感じである。
第1問・問4は、地層の問題としては新機軸。川の横方向の浸食が進むにつれて、同一地点に堆積する砕屑物の粒径がどう変わるか──つまり流速がどう変わるかを考えさせる問題だが、これは「速い⇒遅い」と変化していくのが経験的に何となく分かるし、最終的な堆積物を見ても分かる。ただ、自信を持って答えられない人は多いだろう。
また、同じく問5も盲点を衝いている。Q氏はこれは間違えてしまった。花こう岩と斑れい岩が、ともに大陸地殻の上部を構成する岩石で、花こう岩の方が上になっている…という基礎知識を踏まえればできるのだが、本問のように趣向を変えられると、その知識が出てこなかった。完敗。
また、第2問の台風が相変わらず難しい。18時と21時という2つの時点における、3つの港での強風による潮位の変化を問う問2では、御前崎港の潮位はすぐ分かるが、名古屋港がよく分からない。大阪港で次第に風が弱くなっているのが、たぶん決め手なんだろうが、名古屋港を消去法で選ぶしかないのか。ちょっとクセがある問題だなあ…。これもQ氏は大阪港と名古屋港を反対にして、間違ってしまった。くやしい。
前半で難しい問題を連発したせいか、後半の地球温暖化はめっちゃ簡単で、珍しく宇宙も簡単。宇宙が簡単だとうれしい。
地学基礎選択の諸君、地層や岩石と、台風と宇宙。地学基礎で難問が出やすいのはこの辺の領域らしいよ。
途中で1問やり忘れていたことに気づき、慌ててやり直すなどし、多少時間を食った。
結局、あと1問信じられないポカミスをして、3問間違いだった。ポカミスの1問は、注意深くやれば取れたなあ…こういう後悔は試験につきものである。
共通テストになったからといって、出題傾向が大きく変わっているわけではないが、より考えさせる難問が増えたのかもしれない…くらいである。実際の感触よりも平均点は高め。
〈結果〉2021年 共通テスト地学基礎
得点 39点(50点満点):平均点33.52
所要時間 21分58秒
さて、次に2022(令和4)年。サクサク行こう。
割に取り組みやすい。地層問題の化石がちょっと考えさせるが、地層Bが古生代で地層Cが新生代だということが分かれば、余裕だろう。
この年度は気象が簡単だったのだが、Q氏はここで派手なポカミスをやらかして1問失った。オホーツク海高気圧を、シベリア高気圧が出題された時のクセで「乾いた」高気圧と答えてしまった。
う~、寝てないことを言い訳にする「寝てないおじさん」になるのはイヤだけど、明らかに注意力落ちてるなあ…。
受験生の皆さんも、寝不足には気をつけようね。試験前は睡眠時間をたっぷり取らないと、ポカミスをやらかす率が高まると思う。
津波の問題は一見ものものしいグラフの読み取りだが、常識的にグラフが読めればごく簡単。
難問が出やすい宇宙では、また太陽の自転が出た。2015年の焼き直しである。センターさんはほんとに太陽が好きだ。
黒点の見かけの大きさから、黒点が地球の直径の何倍の大きさであるかを答えさせる問題だが、これは太陽と地球の直径から計算で求めるのが正統派の解法だ。
でも、太陽の直径を普通は覚えているものだろうか? Q氏は覚えていなかったので、カンで答えて合っていた。すべての年度を通じて、カンに訴えた数少ない問題である。
〈結果〉2022年 共通テスト地学基礎
得点 47点(50点満点):平均点35.47
所要時間 12分39秒
ポカミスの1問がなければ満点だったが、まあ仕方ない。
こんなもんだよ、人生。
平均点もやはり高め。手ごたえと平均点はだいたい連動している。
さて、最後の2023(令和5)年。今年1月に実施された回である。
前半の地層、岩石がめっちゃ簡単。こんなんでいいの? …という平易さである。
あとでワナが待っているのではないか…と身構えてしまうが、簡単な問題は思いきり取りにいこう。
気象も簡単なのだが、Q氏はここでも図を読みちがえ、痛恨のポカミスを1問やってしまった。経度差を距離に換算する際に、掛け算を間違えたのである。
返す返す、寝不足のせいにはしたくないのだが…ポカミスは悔しいよなあ。
最後の宇宙で知識問題が出て、そこが難しかった。かつて天体観測にハマったというQ氏も、その頃の知識をすっかり忘れており撃沈。4点問題を2問落としてしまった。
けっきょく、ポカミスを含めて3問間違いである。
この3問間違いというパターン、過去問をやっていると非常に多いな。
〈結果〉2023年 共通テスト地学基礎
得点 38点(50点満点):平均点35.03
所要時間 15分30秒
割と平均点高いよねえ。やばいなQ氏。
さて、以上で7回読みの確認テストは終わりである。次に、今回の7回読みチャレンジ企画のデータを総括し、実際にやってみてのQ氏の感想を述べたい。