オンライン医学部予備校

2023年度入試で医学部(東大京大)への合格を目指す全ての受験生をサポートします。

理三病・京医病

理三病・京医病の闇の深さ

 「理三病」「京医病」

これは僕が受験生の時によく耳にしていたワードです。

周囲に少なからずいました。

定義についてですが、箸にも棒にもかからない実力であるにも関わらず、他大学の事や周囲の冷たい視線など歯牙にもかけず、憧れの東大理三(京大医学部)合格を夢見て長年の浪人を重ねてしまう「疾患」(またはそのような人物)を指した用語だったかと思います。

 

受験生だった僕はなぜ理三(京医)じゃないとダメなのか、何が彼らをそこまで駆り立てているのか、全く理解できませんでした。

 

なぜこの話をしようと思ったかというと、実は当時予備校で見かけたことのある「その疾患」の方がその5年後に悲願を達成したという後日談があるからです。

東大理三・京大医学部のどちらに合格したかは伏せておきますが、予備校で見かけていた時も決して若くはなく、他人ごとながら行く末を案じていたのですが、大願成就して本当に嬉しそうにしているその方を見て、僕がその時感じた事を書きます。

 

思考は現実化するという因果の法則は本当にあるんだなということ

大学合格を究極の目標にしていると仮に合格してもその後の人生設計に重大な支障が生じうるということ

 

①については割とどうでもいい話です。

成功者は無意識であれ意識的にであれ当たり前のように実践していますし。

問題は②についてです。その方がその後どうなったかは分かりません(順当に行けば医師になっていると思いますしそう願います)が、一般論として大学医学部合格など医師への最初の関門に過ぎず、例え旧帝医学部であれそこを究極の目標にしているといろんな意味で身動きが取れなくなってしまうのではないかということです。

まあ合格するだけ御の字なんでしょうが、それにしてもその後のモチベーション形成が困難であったのではないかと推測できます。

 

理三病・京医病とはつまるところ、合格の可能性(極めて低いのは確実ですが・・・)に関わらずその志望校についての視野狭窄から人生設計そのものに大きな支障が生じてしまっている状態(病態)であるように思います。

ふと思い出したもので何となく書き留めておきました。

皆さんの志望校への合格を心より祈ります。