オンライン医学部予備校

2023年度入試で医学部(東大京大)への合格を目指す全ての受験生をサポートします。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

心の敷居は低いほどよい

勉強が「めんどくさく」ならないように、物理的なハードルを下げる工夫は絶対に必要だ。教科書や参考書をちょっと取り出すことさえ、人間はめんどうくさいと感じるものなのである。 参考書のカバーや帯がカバンの中で折れ曲がっただけでも、何となくうっとう…

T大生はリビングで勉強している?

皆さんは覚えているかどうか、一時期「T大生はリビングで勉強している」という説が流布し、リビングのテーブルでの勉強はかなり一般化したようだ。 何でもかんでも「T大生は…」と始める昨今の風潮は、わたくしQ氏にはかなり疑問だが(そもそも、T大生が見世…

ハードルは上げるのではなく、下げるもの

勉強は、習慣化しないと量をこなせない。一定量をこなさなければ、あなたの夢、あなたの青い鳥はたちまち手許から飛び去り、二度と帰ってこない。習慣という女神様に気に入られなければ、あなたは人生のスタートラインにも立てないのかもしれない。 しかし、…

習慣こそ救いの神

勉強は、絶対量をこなさないと意味がない。よく、異常に知能が高くて、授業以外ほとんど勉強せず、サッカー部のレギュラーとして活躍しながら鼻歌交じりに難関大学にストレート合格する受験生の神話があるが、一般受験生にはまったく参考にならない。身長2m…

1万時間の法則

作家・三島由紀夫が東京・市ヶ谷の自衛隊東部方面総監室で割腹自決を遂げてから、きょうで52年。三島の霊は現在の「日本」をどう見るか。 ちなみにこう書くわたくしQ氏は、右でも左でも上でも下でもタテでもヨコでも何でもない。ナナメですらない。無指向…

24時間戦えますか(←古い)

「考えるべきことをじっくり考え、考えてもしょうがないことは頭から追い払う」──この境地に入るために、わたくしQ氏は何やら禅僧やヨガの行者のような訓練を提案している。あまり大げさに考える必要もないが、「目前のことにだけ集中する」ということがで…

意識しないものは存在しない

ひとびとの勤労に感謝しつつ、続きである。 勉強はアタマでするものだ…と考えている人が大部分だと思うが、一方で「作業」をかなり含む。実は、勉強はカラダでするものなのだ。体育が苦手だった秀才諸君も多いと思うが、勉強は実は体育の一種でもある。だか…

サブノートは作ってはいけない?

前回は、勉強のさいに筆記の労力がばかにならないことを述べた。ここで少し脱線。 よく「受験勉強では『作業』に逃げるな」という教訓が語られる。勉強をしているように見えて、実は「単純作業」をしているだけの状態になるな、という戒めである。 理系受験…

To Write, or Not to Write(書くべきか書かざるべきか)

下りのエスカレーターを上がり続けるのはつらい。それができないから、われわれは苦労しているのである。だから万が一「落ちた」ときには、なるべく早く気をとり直して、ゆっくり立ち上がろうとする心がまえが大切だ。前回はそういう話であった。 が、毎日上…

持続可能なスタディ・ライフ

下りのエスカレーターを駆け上がる。受験勉強やダイエットは、神をも恐れぬ不自然な試みなのである。かつてバベルの塔を築いた人々のように、神の怒りを買い、やがて、塔がたちまち跡形もなく崩れ去るのを目の当たりにすることになるかもしれない。成績低迷…

下りのエスカレーターを駆けのぼる

前回の続き。 基本的に「ヒトは考えない」という前提に立ってものを考えた方が、おそらく理にかなった判断ができる。 東京・上野公園の国立西洋美術館の庭にオーギュスト・ロダンの彫刻「考える人」があるが、実はあの人は、こぶしで顎を支えてウトウトして…

考えないヒト

「人は考えなくてもいいことばかり考え、考えなければならないことをちっとも考えない」。かつてこのことに気づいた時、わたくしQ氏は雷撃に打たれたようなショックを受けた。人類に普遍的な真理の一端に触れた気がしたのである。 例えば昨日、マウンティン…

気にしない力

前回まで「頭がよくて性格が悪い人」問題について長々と考察した。頭がいいのに性格の悪い人がいる原因には、あとひとつ「サイコパス」あるいは「パーソナリティ障害」、つまり脳機能の障害を考えなければいけないと思うが、それはまた別の機会に。 いずれに…

欠落感を他人で埋めないこと

「頭がよくて性格が悪い人」の問題は意外と奥深い。 「頭も性格も悪い人」は、何となく万国共通っぽく、生物として普遍的な浅はかさ、しょうもなさを感じさせ、それはそれで写実主義ブンガクの格好の題材となる。人間喜劇。 だが、頭がよくて性格が悪い人の…

アタマのいい人はなぜズルいのか

将軍徳川家宣・家継の2代に仕えた江戸時代の儒者・新井白石に「才あるものは徳あらず、徳あるものは才あらず」という言葉がある。 ひらたく言えば「アタマのいい人は人間性が悪く、人間性のよい人はアタマがあまりよくない」の意味だが、そのあとに「真材誠…

身のほどを知るということ

マウンティングが大好きな「性格の悪い」受験生はかなりの高率で大学に落ちる。これは、大学受験指導にそれなりの長期にわたって従事している、わたくしQ氏の経験則だ。 だから、まじめに努力している謙虚な受験生は、ひとまず安心すべし。雑音はシャットア…

性格の悪い受験生はなぜ落ちるのか

皆既月食の赤い月の下にも、そうでない場所にも、どこにでもいる「マウンティング受験生」。果たしてかれらの正体は? まず、例えば患者の立場から見れば、病院で関わる医師がどの大学を出ていようが、あまり問題ではない。 いわゆる腕がよく、判断が的確か…

受験期のトモダチ関係

前回まで、モチベーションにかかわる受験期のやや深刻な問題を取り上げてきた。 当予備校の当ブログも、国語講師のわたくしQ氏が担当する限り、申し訳ないが田代先生のように簡明な数学の難問分析等ができない。 受験生の「人生相談」に乗ってきた経験だけ…

受験生を責めないで

前回からまだまだ続く。受験生の無気力の背景にある、親子関係の問題の話である。 この種の話は非常にシビアなケースを含むので、受験ブログでむやみに公開する内容ではないかもしれない。 だが、これを読んでくれている医学部受験生の中に、親御さんからの…

親子という病

前回からの続き。 「あまりにも勉強のヤル気が起きない」場合、疲れているのでなければ、多かれ少なかれ「病んでいる」場合がある。いわゆる「受験うつ」は、かなり多くの受験生に見られる症状だ。あまりにも気分が沈み、自分を責めたくなる気持ちが強まった…

退却のこころ

先週からの続き。「一時的ではなく、かなりの長期間にわたって、ヤル気のヤの字の最初の一画も出ない受験生」の話である。 わたくしQ氏の指導経験からは、あまりにもヤル気が出ぬまま無為に時間を過ごしている受験生は、やはり何らかの意味で「心を病んでし…

借金を返さないと人はどうなるか

唐突だが、医学部受験生の皆さんは「借金を返さないと何の罪に問われるのか」ご存じだろうか。 法律の話である。法学部志望ではないから知らない? …まあ、そう言わずに。 オトナという年齢の人なら、ほとんどの人が知っているから、世の中の秘密でも何でも…

そもそもヤル気が起きないんですけど、何か?

北朝鮮ミサイルが飛び交う中、今までは「魔の11月をどう乗り切るか」の話題を中心に、ごくごくまじめな「受験生の悩み相談」記事をお届けした。 だが、「ぶっちゃけた」話、読者の皆さんの中には「実は『それ以前の問題』に悩んでいるんだけど…」という人も…

感覚のリセット

前回、秋のスランプ期に積極的にリフレッシュの機会をもつことをおすすめした。その中で、普段の勉強の際には使わない感覚器官を使うとよい、と申し上げたが、今日はちょっとその補足。 受験勉強はどうしても身体の姿勢が固定しやすく、血行も悪くなって疲れ…

皆が休んでいる時にやり、皆がやっている時に休む

受験生がやたらに悲観的になる11月のこの時期、「とうとう今に至るまで、勉強をまじめにやっていない」受験生も、もちろんたくさんいるはず。 わたくしQ氏が色濃く記憶している昭和末期~平成初期は、マージャン・パチンコ三昧、バイト三昧、恋愛三昧などと…

山が赤くなると受験生が青くなる

初めまして。本日からしばらくの間、オンライン医学部予備校のブログを担当いたします、Q氏と申します。 医学部受験に挑む皆さんが、1日の終わりにほっとひと息つきながら読め、「意外とためになる」記事を目指します。どうかよろしくお付き合いお願いいた…