7回読み勉強法レポートも佳境を迎えた。今回は6回目を完了させる。
6回目を「あたたたたたたたた!」と集中的に終わらせるために、わたくしQ氏は漫画喫茶立てこもり事件を起こした。わざわざ教科書を読むために滞在料金を払うのもオトナ買い感覚で贅沢であるが、集中できるし、今どき24時間営業しているのがよい。某〇活CLUBだとソフトクリーム食べ放題だから、Q氏は毎回、小盛りにして2回食べる習慣なのだが、本日は時間が遅かったせいで、ソフトクリームの機械が洗浄中であった。
「綾鷹」とコーヒーをガブ飲みしつつ、いざ6回目。
それ以降、章・節の切れ目でたまに休憩をとり、YouTubeの動画をイヤホンで視聴したりしつつ、とにかくひたすら読みに読んだ。
大変な労力で、特に精神力を大いに消耗するが、もう、あまり長々と引きずりたくないためである。
しかし、ここのところ用事が立て込んでおり、日常のルーティンからも逃れられないため、自分で招いたこの7回読み企画の負担も含めると、精神的・肉体的に極限まで疲れが来ている。居眠り運転などをやってしまいそうで怖い。あまり自分をいじめないようにし、ここらで少しまとまった休息をとらないと、心身がもたない感覚である。
受験生諸君も、こういうつらさと闘っているんだろうなあ…とつらつら思う。
何より、勉強は体力的につらいよね。
もう頭がガンガンしているのだが、漫画喫茶のデスクで教科書とにらめっこを続ける。もうだめだ…と思っても、頬杖をついて10分くらい目を閉じたり、椅子にもたれかかって楽な姿勢をとったまま数分過ごしたりすると、不思議なことに、また気力と処理能力が復活してくるのである。
よく、スポーツマンが練習の際に「もうだめだ…と思ったところからでも、人はまだまだ、しばらくやれるものである。だめだと思ったところでやめてしまうとそこで終わるが、やめずにしばらく続けてみると、その先に広がる世界が見えてくる」というようなことを言っている。
勉強も何もみな同じで、もうだめ…というしんどいところで、少し休憩をとってでも、まだ先が続けられないかどうか確かめた方がいい気がする。勉強においても、そういう「ゴールだと思ったところで止まらず、さらにその先数mまで走ってみる」を何度も何度も繰り返すと、やがて、自分でも意外なほどタスクをこなす際の体力というか、脳の体幹、心のインナーマッスルとでも呼べるようなものが、整ってくる気がする。
老害の根性論だと言われてしまえばそれまでだが。
さて、この日はただひたすら漫画喫茶にこもり、とうとう6回目をほぼ1日で読み通した。口頭でのポイント要約はそこまで丁寧にはやらなかったが、全篇、かなり大ざっぱにはやった。
以下、タイムである。
〈6回目─要約読み1回目─タイム〉
第1部 固体地球とその活動 70ページ
⇒ 所要時間1時間50分34秒 0.63ページ/分
第2部 大気と海洋 50ページ
⇒ 所要時間1時間43分45秒 0.48ページ/分
第3部 移り変わる地球 70ページ
⇒ 所要時間1時間33分19秒 0.75ページ/分
第4部 自然との共生 計43ページ
⇒ 所要時間29分03秒 1.48ページ/分
全体 計233ページ
⇒ 所要時間5時間36分41秒 0.69ページ/分
口頭での要約を入れたにもかかわらず、5回目より若干タイムが上がっている。
これはQ氏の内観によれば、明らかに「本文に慣れた」「これから読む内容が予測できている」ことに原因がある。
疲れて脳みそはグチャグチャなのだが、読む方はどんどんスピードが上がっている。さすがに、6回目ともなると、教科書の内容も「勝手知ったる我が家」のようになるのだろう。
その割に「モホロビチッチ不連続面」を「モホロ『ビッチ』」だとずっと誤解していたことが判明した。何とかビッチというのが、ロシアをはじめとするスラヴ系民族の名だと思い込んでいたためである。「ビッチ」じゃなくて「ビチッチ」だというのには、老眼もあって気づかなかった。以前のエントリーの誤記も訂正してある。
ともあれ、そんなこんなで頭はボーッとしており、身体も凝り凝りヘロヘロだが、とにかく6回目まで終わった。あと1回である。
分かったんだか分からないんだか分からないくらい疲れているが、この6回目で思い知ったのは「かなり、教科書の内容が身体に刷り込まれている感覚があること」。
Q氏はこれまで、正直言って「時間がないんだから、5回くらいでいいんではないの?」などと思っていたのだが、5回目にはなかった「コップの水が満ちつつある感じ」が、6回目にはある。
もう、かなり、いろいろなことを聞かれてもついていける気がする。章末問題は6回目ではまじめに解いていないが、目にするだけでおよその解き方は分かるし、初回では自信がなかった用語も、かなり定着してきたような感覚が得られている。
もう考える気力がないため、今週は6回目が終わった切りのよいタイミングで失礼するが、5回目と6回目との間に、定着度の「断層」が存在しているような感覚がある。眠くて疲れているから冷静には検証できないが、6回目の方が5回目よりも、明らかに内容が定着しているような主観的気分があるのだ。心身の疲れとはうらはらに、学習後の充実感がみなぎっている。
果たして5回目と6回目との間にそんなに大きな差があるのかは、厳密には間に定着度テストをはさんで確かめるべきことがらだが、そこまでやるのはやめ、先に7回目に突入したいと思う。
7回目を終えたら、いよいよセンター試験&共通テストの地学基礎過去問に挑戦である。