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勉強法武者修行12──7回読み勉強法(12):4回目の途中経過

7回読み勉強法も、わたくしQ氏は現在4回目を消化中である。

3回の「サーチライト読み」を順調に経過しただけに、4回目(平読み1回目)一気にペースダウンするのはちょっとショックだ。

具体的な速度は以下のような具合である。

 

第1部 固体地球とその活動

 第2章 活動する地球

  第2節 地震・第3節 火山活動と火成岩の形成 31ページ

 ⇒ 所要時間1時間23分35秒 0.37ページ/分

 

第2部 大気と海洋

 第1章 大気の構造

  第1節 大気圏 9ページ(章見出し2ページ含む

 ⇒ 所要時間16分19秒 0.47ページ/分

  第2節 水と気象 8ページ

 ⇒ 所要時間38分39秒 0.21ページ/分

 

 第2章 太陽放射と大気・海水の運動

  第1節 地球のエネルギー収支 5ページ

 ⇒ 所要時間22分11秒 0.23ページ/分

  第2節 大気の大循環 10ページ

 ⇒ 所要時間58分17秒 0.17ページ/分

  第3節 海水の循環 7ページ

 ⇒ 所要時間32分45秒 0.21ページ/分

 

 

第2章第2節「大気の大循環」がけっこう難しく、理解するのに時間がかかってしまった。偏西風が発生する理由の説明が、やはりあまりに簡略すぎてよく分からない。地学の中で最も難しいのは、大気と海洋の部分ではないかと改めてQ氏は考える。

このあたりになってくると、章末問題もけっこう難しい。だから、4回目の平読みでは、章末問題にもある程度時間を取らなければならず、読むペースはどんどん落ちていく。

 

が、Q氏が日本史Bでやったように、最初から教科書を平読みしていたとしたら、なかなか思うように読み進むことができず、1回目から、いつまで経っても出口が見えない暗闇の道のように感じられていたことだろう。が、今回の地学基礎では最初にサーチライト読みを入れているから、多少なりとも内容が予測できている感覚が得られており、少しくらい速度が落ちてもめげずにいられる。

 

改めて細かく読むと、サーチライト読みでは全然読み取れなかった内容が目につく。そういう箇所を、後に遺さないようにこの4回目でちゃんと潰しながら読んでいこうとすると、理解できるまで何度も立ち止まって読む場面が生じてくる。

理解を優先すれば、あまりの速読はできず、頭に入らない箇所を何度も読み直すことになるのは、誰しも避けられないだろう。平読みの段階では、サーチライト読みに比べて、読み進むペースが落ちることを、どうしても覚悟しなければならない。

ここは我慢、我慢である。

 

このように、平読みの段階はけっこうつらい。だから、読んでいる教科書をあちこちに持ち歩き、こま切れの時間を使ってチマチマ読んでいく。風呂で読み、Q氏の場合は食事を外食で済ませるときなどにも、教科書を出して、食べながら読む。ゆっくり食事をする間に読んで、教科書の1節くらいを読み終わってしまうことが多い。

 

今のところ、4回目で内容がだいぶ頭に入った気はしている。山口名人が提唱する7回読みは、恐らく確実に成果が挙がる勉強法だと、7回を経験していない今から断言できるような気がする。

 

が、山口名人の7回読みの「欠点」と思われる点があるとしたら、それは、やはりと言うべきか何と言うべきか、

根性がないとできない

ことではないかと思う。

 

7回読めば分かるようになると予測はできているくせに、7回読むことのしんどさに堪えかねてつぶれてしまい、撤退してしまう人は、おそらくあとを絶たないのではないかと思う。

う~ん、7回読み勉強法に唯一の問題点があるとしたら、それは「山口名人と同等の根性がない人は、そもそも7回読み通すことさえできない」ということではないだろうか。

だからこそ、一部の受験生には実践できない方法かもしれない。

 

いずれにせよ、4回目からのトンネルがつらいことは覚悟した方がよさそうだ。Q氏のレポートはまだまだつづく。