受験生ならびにご父兄の皆様こんにちは。
今年度入試もついにあと私大医後期入試がわずかばかり、そして国公立後期日程を残すのみとなりました。
今回は受験される方も多いと思われる大阪医科薬科大学後期試験の傾向分析と合格のためのアドバイスを簡単にではありますがお伝えしようと思います。
参考にして頂けましたら幸いです。
★大阪医科薬科大学後期の傾向分析とアドバイス
【全体概観】
大きな紙1枚に全問題を無理やり収めようとしているため、問題文が短めとなっています(そのため場合によっては手抜きのような印象を受けることもしばしば)。
各科目とも前期試験と比べ問題が易しめとなっております(ただし、2019年度後期の数学第4問や化学の第1問のように局所的に難問が出題されることもあります)。
その割には合格最低点は例年の前期試験と比べて変わらないかわずかに低くなっていることが多いです。
これは学力最上位層が既に同大学または他大学医学部に合格しているなどで抜けてしまっていることが大きな要因でしょう。
前期試験では受験者の中にちらほらいたと思われるとんでもなく高学力の受験生(京大医学部阪大医学部等の合格者層)はもういないので、定員が15人であることに臆することなく強気で臨みましょう!!
【数学】
頻出分野は確率・図形問題(初等幾何・立体図形)・積分です。
この3分野は突出して出題率が高く、特に確率分野はほぼ必出と言ってよいでしょう。
そして確率問題では何故か「数え上げで解くことが可能な」問題がしばしば出題されます。特に2019年度で出題された確率問題に至っては何と全事象がたった15通り(!)しかなく、完答が極めて容易でした。今年もそのような問題が出題された場合は確実に完答しましょう!
また、前期一般では頻出の整数問題が近年あまり出題されていません。そろそろ出るかもしれませんので要注意です。
【物理】
捻りの無い素直な標準問題が目立ち、前期試験と比べて明らかに易しいです。
したがって番狂わせが起こりにくく、現在の学力がそのまま得点に反映されることでしょう。苦手分野中心に典型パターン問題の最終チェックをしておきましょう。
ちなみに前期一般入試で2021年まで必出であった「電力損失」の問題が後期では出題されていません。2022年前期でもようやく出なくなったのでもう出ない❓
【化学】
数年前まではどこかの市販の問題集から数値だけ変えてそのまま出したかのような手抜き問題が目立ちましたが、最近はそこそこ作り込んでいます。
それでも全体としては典型パターンの標準問題中心の構成となっています。
2019年の第1問は例外的に難問ですが、こういったイレギュラーなケースに惑わされないことも重要です(難問は後回し・あるいは思い切って捨てる)。ただしこの年度は他の大問が極めて簡単で合格最低点はかなり高い(273/400)です。
標準レベルの問題を確実に取れれば合格ラインに達します。
【英語】
専門科目ではないため、アドバイスできる立場にはありませんが、一言だけ。
英文和訳は「文構造がしっかり把握できていることをアピールするために直訳ベースの答案にする」こと、また英作文(和文英訳)は「“和文和訳”を適切に行い自分が確実に書ける表現に結びつけて解答する」ことが大原則です。
大阪医科薬科の英語は採点が厳しいとよく言われますが、実際のところは全くそんなことはありません。
上記のことがどれだけの精度で実行出来ているかにしたがって順当に点差が付いているだけです。
余分な情報に惑わされることなく本番で存分にパフォーマンスを発揮してください。
アドバイスは以上となります。
ついにあと6日ほどで入試の全日程が(ほぼ)終了します。
大阪医科薬科大学後期日程が今年度最後の受験である方、悔いの残らぬよう力を出し切ってきてください!!
こちらとしましても陰ながら全力で応援しています!
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