★現役生の医学部受験
将来の進路として医師という職業を選択するということ、すなわち医学部受験を決断するということは、相応の覚悟を要する重大な局面です。
今年のコロナ感染拡大の現状を見ればお分かりのように、医師(医療関係者)は極めて大きな社会的重責を担っており、強靭な精神力と責任感を持ち合わせていないと務まらない職業です。
そして言うまでもなく医学部は大学受験における最難関学部です。ここで殊更強調するまでもありませんが、一般的に考えて現役で医学部合格を果たすということは並大抵のことではありません。
医学部を目指す人数に対して全国医学部の定員数は圧倒的に少なく、その限られた席をめぐって全国の受験生(優秀な浪人生や再受験生も多数含まれます)が競い合うわけです。
全国の最上位層を除いて、すなわちほとんどの現役生にとって医学部合格は確約されたものではなく、それこそ懸命な努力を重ねないことには決して道は開きません。
ここでは現役生が医学部受験を勝ち抜くにあたって特に重要となる事項をまとめてみました。
(1)モチベーションを高く保ちつづける
受験勉強をいわゆる気力のみで押し通すのには限度があります。明確な動機に基づくものでないとそうそう長続きはしません。
どのような医師になりたいのか、医師としてどのように社会に貢献したいのかとう長期的なビジョンに始まり、そのためにどの大学医学部で学びたいのか、どのような学生生活(部活や遊びのことも含む)を送りたいのかという近い将来(1年後)のイメージをしっかりと描いてください。
目標を明確にすることでやるべきことが具体化され、実践しやすくなります。
また、決意は胸にしまっておくよりも、日記に書いたり身近な人に話したりするなどしてアウトプットしていく方がよいでしょう(日記はストックしておくと後々面接の対策にもなります)。
(2)出来るだけ早くスタートする
現役生の医学部受験では、スタート時期が早ければ早いほどそれだけ有利になります。
十分に学習時間を確保できる浪人生と比較して、学校の授業や行事などで時間的拘束が大きい現役生はどうしても学力面で不利になりがちです。もちろんラスト数ヶ月で驚異的な伸びが見られるケースも多くありますが、それでも受験本番に間に合わせるためにはスタート時期にもリミットがあります。
(3)効率性を最大限に追求する
早くスタートを切ることの重要性を説きましたが、それでも事情により「あと○ヶ月で何とかしなければ」など、切羽詰まっている受験生の方もおられると思います。
その場合は無駄を一切省き効率性を最大限に追求した学習を心がけ、残り期間全力を注ぎましょう。
(4)優秀な友人を多く持つ
医学部に向け受験勉強を進めるにあたって、属している高校に目標を同じくする友人がいるのといないのでは様々な点で違いがあります。
同じように医学部を目指す友人がどのように学習計画を立て、どのような教材を用いて学習を進めているのか身近に実感するということは、良い見本として参考になるばかりか適度な危機感を常に刺激し、自らも緊張感を以て努力を継続することに大いに役立ちます。
中高一貫校に通学する受験生はこの点で恵まれた環境にありますが、公立校出身の受験生の中には医学部志望者自体周囲にほとんどいないというケースもあるようです。
そのような方は以下の記述を参考にしてみて下さい。
(5)良質の教材や教師にサポートしてもらう
医学部受験では限られた時間の中で膨大な量の知識を極力効率的な方法で覚えなければならず、同時にそれをアウトプットしていくスキルも磨いていかなければなりません。
それにはまず、自学自習で十分に理解可能な良質の教材を学習のメインに用いていきます。幸いなことに近年多くの高校で標準的に使用されている教材(「教科書傍用問題集」と言われているもの)も随分と明快なものになったと感じます。しかし自分の理解力だけを頼りに学習を進めていくと、行き詰ったり誤った理解が習慣化してしまったりすることがしばしば起こります。
そういった場合に、考え方を修正したり個々の理解のペースに合わせて丁寧に指導してくれる講師の存在が身近に必要になってきます。
“不明な点は教師のサポートを借りてすぐに解決する”これは効率的学習法を実践するにあたっての主軸となります。
医学部受験はとてもシビアな世界です。しかし闇雲にそれを強調しても仕方ありません。
どの時期までにどの程度の学力が必要か、推薦・地域枠入試や一般入試の動向など、現役受験生にとって正しくリアルタイムな情報は合格への生命線となります。
当サイトではそのような最新の受験情報についても極力カバーします。受験生の皆様が学習に専念できるようしっかりサポートしてまいります。
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