オンライン医学部予備校

2023年度入試で医学部(東大京大)への合格を目指す全ての受験生をサポートします。

医学部の入試形態について

日本においては、医学部への進学についてどのような手段(経路)があるのか、全てご存知でしょうか。

今回は医学部の現行の入試形態について扱っていきます。

医学部受験においては愚直に努力を重ねて身に付けた実力をもって挑むのみならず、自身を取り巻く環境や能力・適性を最大限に利用することも極めて重要であり、仮に自身の適性に合った入試形態が見つかったのならば、積極的に活用することも検討すべきです。

医学部の入試形態についてしっかりと把握しておくことで、受験の機会すなわち合格のチャンスが倍増するなど、かなりのアドバンテージを以て受験ができます。

その逆も然りで、その大きなチャンスを逃すことにも。

その意味で医学部合格には情報力が不可欠ともいえます。

 

さて、ここから本題に入りましょう。

皆さんは医学部受験と聞いてどのような入試形態をイメージするでしょうか。

もし1つしか思い浮かばないのであれば、それは非常にもったいない事であるかもしれません。

現在医学部への進学経路としては実は全部で5つもあるのです。以下にまとめてみました。

 

1一般入試

2推薦・AO入試

3学士編入学試験

4系列校からの内部進学

5地域枠入試

 

意外とありますね。それぞれについて以下詳しく解説していきます。

 

1一般入試

最もオーソドックスな入試形態で募集定員も上記5つの募集様式中最大です。

また高卒あるいは高卒認定資格を持つ受験生であれば無条件で出願可能です。

 

2推薦・AO入試(地域枠含む)

主に現役生のために用意された選抜枠です(一部1浪まで出願可・さらにごく少数ながら2浪以上で出願可能な大学もあります)。

通常では一般入試より学力的なハードルは低くなっているので、現役生にとっては極めて利用価値のある入試形式といえます。

地域枠(卒後過疎地や特定診療科での複数年の医療従事義務が課される入試形態)として募集されている大学も多く、出願にあたってはしっかり確認しておく必要があります。

試験日は私立・国立共に一般入試よりも早い時期となっております。

注意すべき点としては、「専願制」を取っているところが多く、原則として合格した場合は必ず入学しなければなりません

ただし、不合格となった場合は一般入試はもちろん、日程が重複しない限りは他の大学の推薦入試を受験することも出来ます。

また推薦・AO入試は出願時期が早く、出願資料の準備や高校担任への根回し等もあるため、受験の決断は早期に行わなければなりません

 

3学士編入学試験

原則的に4年制以上の大学を卒業した人にのみ受験資格が与えられる、2年次~3年次への編入学制度です。

すなわち、「医学部再受験」を志す受験生にとっての選択肢の一つとなります。

この受験制度の最大のメリットは、2~3年次(一般入学の学生にとっての教養課程が修了した後)への編入であるため、合格すれば再受験生にとって学生としての修学期間の大幅な短縮が図れるということです。

2度目の教養課程を履修する必要が無くなり、すぐに医学の勉強に取り掛かることができるということは大きな魅力です。

その恩恵を享受することを許されるわけですから、当然学士編入試験というものは出願資格・受験科目・試験難易度・倍率すべてにおいて厳しい条件が課されるということは認識しておきましょう。

 

4系列校からの内部進学

いわゆる「内進」ともいわれる、大学直属の系列高校からの進学ルートです。慶應系列校からの慶應大学医学部進学などが有名です。

純粋な学力というよりは、学校の期末考査で全科目にわたってコンスタントに高得点を取り、高い内申点をキープするといった要領の良さの方が要求されます。

 

5一般入試併設型地域枠入試

(最重要)近年導入され、規模が拡大されつつある入試形式です(ただし、文科省側の意向次第で変更される可能性もあります)。

試験日は一般入試と同一日で試験科目も一般枠と同じですが、大学所在地と同じ都道府県出身者で卒後地域医療に従事する意思がある受験生に対し、一般枠よりも若干低い点数でも「地域枠」として門戸を開くという画期的な制度です。

一般枠との併願も可能で、その場合(あくまで現時点では)一般枠の合格者⇒地域枠での合格者の順に選別する方式を取っている大学が多いため(以下の例外についても参照)医学部進学への固い意志があり、かつ出願要件を満たしている受験生にとってはかなり大きなチャンスとなります。

ただし、地域枠での合格の場合は入学を辞退できません

 

(※)注意事項

この一般入試併設型地域枠入試大学によって(地域枠の)募集人数・選抜方法(一般枠から先に選別するか地域枠から先に選別するか)など、諸条件が全く異なっている上、願書に明文化していない大学も多いため、極めて複雑で分かりにくい状況となっております。

しかし、情報が不足している分しっかり出願プランを練ることで戦略勝ち出来る余地があるともいえます。

ここでユニーク(例外的)な選抜方法を採用している大学を紹介いたします。

札幌医科大学です。この大学は公立大学ですが、一般入試において一般枠(20名)よりはるかに多い人数を地域枠(北海道医療枠)で募集しており(55名)両枠は併願可能かつ同一試験科目(および同一配点)ではありますが、地域枠から優先的に選別する方式が取られています(願書にも明記)。

あまり突っ込んだ話はここでは控えますが、この大学を(特に道外から)受験する場合は必ず「地域枠(北海道医療枠)を併願」しましょう。

 

※以上が現行の医学部入試制度における主要な入試形態となります。

特に「一般入試併設型地域枠入試」を上手く利用することが医学部の逆転合格への切り札となるため、もう少し詳細に説明したかったのですが、大学によって基準が異なること、また極めてデリケートな事情(ブログで公開すると問題な話題)もあり、ここでは上記で述べたことくらいしか情報提供できません。

近々次年度の家庭教師(映像授業)の生徒を募集予定です。担当の生徒保護者方には情報を全て提供いたします。