オンライン医学部予備校

2023年度入試で医学部(東大京大)への合格を目指す全ての受験生をサポートします。

模試の判定と合格率の相関性について

大学受験生のみなさん、勉強お疲れさまです。

受験も終盤戦にさしかかり、記述模試については主要なものはほぼ全て実施されたかと思います。

12月の中旬にはほぼ全ての模試の結果が出揃ってくるでしょう。

 

さて、これまで受験した模試の結果や感触について、悲喜こもごもでしょうが、果たして直前期の模試で何判定を取れば安泰なのか、特にE判定でも望みはあるのか」ということは最も気になる疑問点ではないでしょうか。

実際、生徒さんや保護者方から最も出る質問です。

今回はこのご質問に対し、明確にお答えします。

 

まずその前に・・・・・

 

思うにこの質問に対し回答する資格があるのは(あくまで個人的な意見です)

 

「自身が実際に受験(受け持ち専門科目だけでなく“受験生として”全科目受験)した場合、余裕をもって合格することが出来る

かつ

「十分な指導経験と合格実績を持つ」

 

これを兼ね備えた講師(場合によっては学生講師)のみです。

 

後者の要件は満たしていても前者の要件を満たしていない講師がとても多いです。

もちろん担当科目の指導については素晴らしいパフォーマンスを発揮される方々ですが、「進路指導や受験相談」についてはあまり関与して頂かない方が(少なくとも生徒さんの為には)いいのかなと率直に思います。

 

ちなみに予備校のチューター(担任)についてですが、私は完全肯定派です。絶対に必要な存在だと思います。

皆さんの精神衛生をフラットに保つ上で多大な貢献をしてくれますし、過去の生徒の膨大なデータをもとにしたアドバイスをしてくれるので、あくまで「受験の最終決定に干渉せず生徒自身に任せるというスタンスを取るのであれば」とても貴重な人材です。

 

私が最も懸念するのは、担当科目の指導を超えて受験生の出願先にまで干渉してくる、要は「受験が分かった気になっている」一部の講師の存在なのです。

そういった講師が皆さんの周りにもしいるならば(恐らくいると思われますが)その人は存在しないものとして扱いましょうね。

 

さて、本題ですが、模試では最終的に何判定を取っておくべきか・・・

 

結論から述べます。合格の望みのある「下限」でいきます。

 

(1)東大・京大・旧帝大医学部志望の場合(駿台全国模試あるいは冠模試の成績)

現役生E判定でもOK(もちろんその後の必死の努力は必須)

浪人生C判定は取っておきたい(E判定でも合格例はあり。ただし数学が得意)

 

(2)上記以外の大学(駿台全国模試の成績)

現浪問わずE判定でも合格可能性あり(ただし条件あり)

 

(2)について

正直、判定なんて何判定でも構いません。

重要なのは以下の2点です。

 

安定して得点できる得意科目が一つあること

E判定でも合格のために足りない事を自己分析でき、それを埋めるためのビジョンが明確でかつ実践できていること

 

これを両方満たしていれば大抵は合格しています。

俄かには信じ難いかもしれませんが、本当です。

良く考えてみてください。上記の要件を両方満たしている受験生、そんなにいないですよ。

それに、これはあまり言わない方がいいかもしれませんが、大京大・旧帝大医学部(あるいは同偏差値帯の大学医学部)を受験する層それ以外の大学(医学部)」を受験する層では学力そのものに大きな隔たりがあります。

地方の医学部を例にとると、駿台全国模試でA判定を取っているような受験生は実際には殆ど受験しません

これは駿台のデータを見てみると分かります。

実際の合格者の駿台全国模試での平均偏差値を見てみると意外と低い(A判定の成績では決して無い!)

総合偏差値50未満からの逆転合格もザラにあります。

なので偏差値自体はただの数字と考えましょう。

ただし、模試の成績表と返却された答案を徹底分析することには注力しましょう(偏差値はただの数字でも得点データはそうではありません!!)。

成績表には各科目設問ごとの平均点と自身の得点が表示されています。

自身の苦手とする分野が一番の伸びしろとなります。ここをきちんと埋め合わせて得点力を効率的に伸ばしましょう。

また、返却された答案は合格の為の「情報の宝庫」です。

何しろ、自分の書いた答案に対してどういう評価がなされるのかが明確に体現されています。

特に英作文や記述式国語については、返却された自身の答案をもとに次なる試験(本番)むけ、効果的なブラッシュアップを図れます。

 

模試の結果を確認するだけで、得点力アップの為の貴重なツールを箪笥の肥やしにしてしまっていませんか。

例え現時点で合格ラインに乗っかっていても、その後の学力のブラッシュアップを怠れば入試本番までにあっという間に抜かされます(多浪生に多い失敗です)

結果が良くてもそうでなくても、気持ちを切らさず成績表答案の分析と課題の洗い出し、そして改善の為の努力、頑張っていきましょう!