オンライン医学部予備校

2023年度入試で医学部(東大京大)への合格を目指す全ての受験生をサポートします。

勝利の朝

国公立大学医学部受験生諸君、おはようございます。いよいよ試験当日の朝です。

旅先で目覚めた人も多いでしょう。ちゃんと間に合うように試験会場に向かえていますか。

直前まで、駆け足で国語記述式の攻略法なる記事をお送りしていましたが、いまの皆さんの関心はもちろん国語よりも物理や化学や生物、英語や数学でしょう。

がんばってください。

 

当ブログで今さら皆さんにかける言葉もありません。

もう、ただ平常心でやってください。としか。

ただ、緊張して普段の力が発揮できない人というのは常にいますので、気慰みの話題として、わたくしQ氏の大学受験(2次試験)の当日のことを思い出し、エピソードとしてお送りしましょう。

もう何十年前かな…でも、覚えているものです。意外と。

 

当時は入試制度改革があって、現在の前期後期に当たるような日程で国公立を2校受験しました。中期日程のような日程はなかったような気がします。

Q氏は地方在住なので、前期試験の前日は都内に宿泊しました。

しかし、前夜比較的有名な(しかし宿泊代はさほど高くない)ホテルに投宿し、万全を期して早く就寝することにしました。

が、眠れない。

目が冴えてしまって。ベッドの慣れぬ綺麗なシーツの上で何度寝返りを打っても、眠れない。

もともとQ氏には寝つきが悪い傾向はありましたが、さすがに試験前日のこの不眠には焦りました。

普段からあまり不安に駆られるというようなことはなかったんですが、やけに不安を感じる。まるで「幽閉されているところから出られない」というような焦りと絶望感。

ヒツジを数えたりしながら、とうとう真夜中になりました。でも目は冴えるばかりで、ちっとも眠くならない。

 

ここで、もう時効ですから赤裸々に書きますが、仕方がないので、高校生のくせにホテルの自販機コーナーにおもむき、350mlの缶ビールを購入しました。

未成年飲酒によって、むりやり眠ろうとしたのです。

昭和の高校生はしょうもないですね。日常的ではないものの、節々でこっそり飲酒していました。皆さんはもちろん、真似などしないでしょうね。

でも、缶ビール1本、それでも眠れないから2本…というふうに飲んだものの、確か350ml2本と500ml1本を空けても、まだ眠れない。

ベッドで悶々とするうち、しらじらと夜が明けました。

 

こうして、Q氏は人生初の国立大学入試の朝を、二日酔いと寝不足という最悪のコンディションで迎えたのです。

当時は都電で試験会場に向かったのですが、もう、頭がもうろうとして何も覚えていません。

辛うじて試験会場に入り、とにかく受けました。

前期は長大な英語リスニングがあるので有名な大学で、当時は今ほどリスニング教材が整っていなかったため、ただでさえ苦手なリスニングをぶっつけ本番で延々、しかも二日酔いと寝不足で頭がもうろうとしている中で受けたのです。

試験中に叫びだしたくなるような、最悪の受験でした。

今から考えると、明らかに酒臭かったと思います。まわりの受験生には迷惑だったことでしょうね。

 

そんな前期試験、意識が飛ぶほど神がかった状態にあったためか、見事に合格しました。

後期のほうの大学に進学したため、二日酔いで受けた前期の大学は入学辞退しましたが、

いまだに忘れられない大学受験のエピソード、望まぬ形ではあれ一種の「武勇談」となっているのは、そんな理由からです。

 

ちなみに後で調べたところ、不安で一睡もできなかったホテルは、戦前の刑務所跡地に作られたいわくつきの建物であることが分かりました。

 

…皆さん緊張は解けましたか?

皆さんはQ氏の愚行の轍を踏まず、すこやかに受験してください!

健闘を祈ります。