オンライン医学部予備校

2023年度入試で医学部(東大京大)への合格を目指す全ての受験生をサポートします。

私大医学部入試結果中間報告

私大医学部の1次試験はほぼ(慶應医学部・慈恵医科・日本・大阪医科以外)実施され、結果についても出揃ってきました。

そこで、今年度の指導実績を言える範囲で公表しておきます(証明できるものではないので単なる落書きと思って読み流してください)。

 

1次試験合格

兵庫医科

福岡大学(2名)

○○医科大学

 

以上です。伏字にしている大学は諸事情により・・・察してください。

今年度は上位校を狙っている生徒が多いため、まだ合格報告はこれだけです。

 

7日に久留米大学・9日に関西医科大学近畿大学

これから続々と結果が出でくるため、合格報告も更新できることと思います。

またそのように願います。

関西医科大学入試おつかれさまでした

本日関西医科入試が実施されました。

近年の私大入試では試験問題が持ち帰れないので問題はtwitterの再現問題で確認しただけですが、難易度は高くなく配慮の見られる問題でした。

ところで、数学で「検査の確率」が出ましたね。

単なる条件付き確率の問題なんですが〈医学部のCBT(今は名称が違う?)や医師国試でも頻出〉ついにというか、出題されました。

今年度の私大入試で出る出ると以前から宣言していましたが(ブログでは書いてません)、思ったほどは出題されてない印象です(記憶する限りでは近大医推薦と関西医科のみ)。

出題を予想して当てることが受験指導の目的ではないのですが、やはり的中させたいですね。

明日(1/31)は近大医学部入試です。

私大医学部入試はここらへんが正念場です。

しっかり乗り切ってください。

 

オリジナル教材販売終了のお知らせ

本日をもちまして昨年11月よりnoteにて販売しておりました、「オリジナル数学教材」の販売を終了することとなりましたのでお知らせいたします。

来年度の受験指導で担当することとなった生徒さん向けに当教材を使用することが決定し、ご家庭との契約金額とnoteで提供していた価格との整合性が担保されない点、また何より担当の生徒さんにのみ利益を供与したいという考えに至ったことが主な理由です。

これまで購入して頂いた方々、ありがとうございました。

購入して頂いた教材(分野)のクオリティには自信を持っておりますので、是非とも活用してくださいね。

申し訳ございませんが、今後教材の再販売の予定はございません

買おうと思ったのに・・・という方、また興味がある方は2021年度の生徒募集(近日中に発表)の際にお知らせいたしますのでお待ちください。

原則的に私の講座の受講生限定のオプション(サービス)となりますのでその点ご了承願います。

川崎医科大学1次合格発表

今日の12時川崎医科の合格発表がありました。

生徒が1人受験しました。

合格です。

おめでとうございます。

二次試験は2/2か2/3のいずれかで大学側から指定されることになっていましたが、2/3の方で、何とか福岡の1次試験と重複せずに済みました。

よかったです。

最近私大入試ラッシュで息を付く間もありません。

落ち着いたらまた色々と情報発信していこうと思います。

医学部受験生の皆さん、明日から1週間ほど私大入試ラッシュで場合によっては4日連続受験の方もいらっしゃるようですが、頑張って乗り切りましょう(お互いに)。

私大医学部入試スタート!

今週19日の愛知医科入試よりついに私大医学部入試が開幕しました。

コロナ禍の現状や共通テスト直後ということもあり、入試難易度については昨年より易化するのではないかと事前予想されていました。

しかし、実際は逆で数学理科で難化したようです。

出題範囲については確かに配慮はありましたが数学では一部高難度の問題が出題され、物理化学生物においても受験生が不得手であったり見慣れない設定の問題が多かったようです。

受験した生徒の話を聞く限りでは合格最低点が下がりそうな予感がするのですが、どうなんでしょうね。

ちなみに愛知医科大学では入試当日の問題は回収され持ち帰れません。

数学のみ再現問題をどこかで目にしたのですが、確かに難しかったです。

今年の受験生のレベル(例年より若干低いのは致し方ないことです)を考えると最後の大問には大半の受験生は手も足も出なかったのではないでしょうか。

愛知医科大学の1次合格発表は1/25(月)となっています。

どうか生徒が合格していますように・・・

 

共通テスト・個人的感想

受験生の皆さん共通テストおつかれさまでした。

今回はコロナ禍および初年度ということもあり、大きな不安の中での受験になったのではないでしょうか。

まず、諸々において大変な状況の中頑張り抜いた全ての受験生に敬意を表します。

 

さて、試験の内容や難易度についてですが、感じ方は様々であったようです。

どの科目も難しいと感じた方が多かったようですが,受験生側の個々の感触(手応え)と予備校の講評や予想平均点にズレがあるという話もちらほらあり、実際のところどうなのか気がかりな方が多いのではないかと思います。

そこで、私が理系科目のみではありますが実際に問題を解き、難易度等の分析を行いました

本日昼ごろに平均点の中間集計が公式に発表されますが、平均点という数値上では計りづらい「上位層(国立医学部合格レベル)の出来」についてもアプローチしておりますので、是非参考にしてみて下さい。

 

【数学ⅠA】〈予備校予想平均点:58/100〉

100m走のタイムやくじ引きの確率など日常生活に即したテーマからの出題、また複数の生徒(太郎さん花子さん)の対話形式のリード文など、過去2回実施された試行テストの形式に即した出題となっています。

ただし・・・難易度については大幅に緩和されています(2回の試行テストの平均点は26点・35ほど)。

太郎さんと花子さんの対話についても、試行テストではそこから問題についての情報を読み取る必要があり、情報処理力や読解力も要求されたのですが、今回の試験では「解答方針そのもの」を話しているため、随分と受験生に配慮した出題だなと思いました。

解きにくい問題は第4問整数のラストくらいで、高得点も十分に狙えるセットです。

上位層についてですが、第4問整数ラストが若干しんどいため、満点はそれほどいないと思いますが、90~95点くらいの得点している受験生は生徒の話を聞く限りたくさんいるようです。

 

【数学ⅡB】〈予備校予想平均点:60/100〉

過去2回実施された試行テスト(2回目が分量内容ともにヘビーで平均点35点程)から、かなりの高難度の出題が予想されたのですが、実際はかなり易しめの出題となりました。

各大問とも選択形式の問題が増えたのですが、解きにくいということは全くなく、むしろ解答への大きなヒントになっています。

大問1・2(各30点満点)がかなり解きやすくなっており、難しいところといえば選択問題のベクトルのラスト(本当に1番最後の問題)くらいしかなかったため、事実上「簡単な年度のセンター試験」状態になっています。

上位層の出来についてですが、満点もしくはそれに近い点数も多いと思われます。

生徒への聞き取り調査では満点の生徒もいました。

 

【物理】〈予備校予想平均点:58/100〉

過去2回実施された試行テストは極めて難解なセット(2回目は平均点37.5点)で、事前予想ではかなりの難化が予想されていましたが、実際はかなり角が取れたマイルドなものとなりました。

しかし、全般にわたる「問題自体がぼんやりとしていて解きづらい」というテイストは相変わらずです。

試行テストでは様々な日常生活で体験したり目にする現象について、高校物理の範囲内で考察し解明していくというテーマのもと、指定する物理記号も最小限に抑えた上で自力での状況把握や数式化を要求する構成となっていました。

(2次対策がある程度進んでいても)非典型的な状況設定が多く数式化というよりも問題の全体像を明確にする(状況を把握する)ことが中々難しいと思います。

今回の共通テストが内容的に易しくなったとはいえ、上記のような解きづらさは依然残っておりある程度得点出来た受験生も「あまり自信がないけどこれかな・・・」みたいな感じで解いていかざるをえなかったのではないかと思います

したがって平均点は58点と(事前予想より)高めではありますが90点以上の高得点者は殆どいないのではないかと思います

すなわち、結果的に受験者間であまり差が付いていないのではないかということです。

 

【化学】〈予備校予想平均点:51/100〉

過去2回実施された試行テスト2次試験で出題されるような内容を選択形式にしたようなテイストで、今回の共通テストも(若干センター試験のような知識問題が復活しているものの)概ね同じような感じです(2回目の試行テストの平均点は50)。

良くも悪くも2次力がそのまま得点に直結したのではないかと思います。

問題によってはかなり高度な考察も要求されており、90点以上の高得点者は少ないものの、物理よりは標準偏差が大きく満点もちらほらいると予想します(明快な出題で物理のような“解きづらさ”は全く無いため)。

 

分析は以上です。

最後に一つ強調しておきたいことがあります。

共通テストの平均点予想は前年のセンター試験(最終年度)とほぼ変わらず、そこから「結局は全く難化していない・ボーダーはむしろ上がる)」と結論付けてしまう人もいるかもしれませんが、それは若干早計な判断かもしれません。

中間層にとってはそうであったとしても、高得点層にも当てはまるとは限らず、上記のように理科(物理化学)が高得点を取りにくいこと(それと話に聞く限りでは英語も)の影響により医学部のボーダーは前年(例年より低め)と同じくらい、場合によっては下がると個人的に予想しています。

ただし生物が極めて易しかった(私が聞く範囲でも満点付近がかなりいます)こと、それにより理科の得点調整実施の可能性が現時点で高いということから最終的にどうなるかまでは分かりません。

ということで、現時点で志望校や志望学部を変更したりという判断を下さず、まずは動向を注視してください。

上位層もそこまで高得点は取れていない(数学はともかく理科は中々取りづらい)ということを今回はお伝えしたかったのですが、参考にして頂ければ幸いです。

 

共通テストや出願校関連の情報についてはまた近日中に記事にします。

 

 

 

共通テストにも役立つ数学チャレンジ問題3(解答)

共通テストにも役立つ数学チャレンジ問題3(解答)

共通テストまであと4日となりました。

今日は先日出題した数学チャレンジ問題3の解答を掲載いたします。

整数問題は解答者の論証力(すなわち数学力そのもの)がそのまま答案に表れます。

満点答案とは小難しい数式(記号)や文章で埋め尽くされたものではなく、論理的に正確な思考(過程)を過不足無く表現できている答案です。

日常的に練習を積んでいけば決して難しい事ではありません。

まずは問題の再掲です。

 

チャレンジ問題3a,b,cはいずれも2以上の整数で、a≦b≦cであるとする。

abc=2a+3b+7c-3が成り立つようなa,b,cの組をすべて求めよ。

 

以下解答です↓↓

 

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数学チャレンジ問題3・解答

 「不等式変形による絞り込み」整数問題を解くための最重要テクニックの一つです。

abc=2a+3b+7c-32a+3b+7c(+0)

 のように「(邪魔な)定数部分を削る」という不等式変形

+3+7c+3+7c=12c

のようにa≦b≦cを利用して文字を一つに統一する不等式変形を組み合わせて

abc<12c を導くことが最大の山場です。

ここを乗り越えられたらab<12が得られるのでaおよびbの組み合わせが有限に絞り込むことが出来ます(上の解答では5通りに絞り込んでいます)。

絞り込んだ後は各々のa,bの組に対して与式に代入して残りのcの値を求めて問題の条件(a,b,cはa≦b≦cをみたす2以上の整数)との整合性を検証していけば結論に至れます。

〈上の解答のようにさらに不等式変形をして4≦abを得なくても

(a,b)=(1,1)(1,2)(2,2)(2,3)(2,4)(2,5)(3,3)のわずか7通りに絞り込めるので労力はさほど変わりません〉

上の解答を見て頂ければ分かるように、不等式変形による絞り込み一見簡単そうに見えるテクニック(解答を読めば容易に理解可能)なのですが、実際に自分で解くとなると、意外と難しく練習しないと中々出来るようになりません

出来なかった方は反復して復習されることをおすすめします!