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勉強法武者修行10──7回読み勉強法(10):サーチライト読み3回目

さて、7回読みのうち、早くも3回目である。教科書が届いてから3日くらいしか経っていないから、理科の基礎科目の分量ならば、サーチライト読みは1日1読できる、ということだ。

が、わたくしQ氏がその意外な進度にひとりで喜んでいると、このブログ記事を読んでくれている知人の浪人生から、次のような指摘があった。

 

「いくら勉強法の実験で純粋に効果を測るためと言っても、医学部受験生は地学基礎の記事には別に興味ないんじゃないですかね。やっぱり化学・物理でやってくれないと。両方とも基礎科目の分量じゃ済まないわけですから。塾とか予備校とかを利用する場合でも、基本となる自学自習のやり方って、みんな困ってるわけじゃないですか。化学とか物理の記事を読みたいという人が、多いと思いますよ」

 

う~ん…さっそく企画提案か…なるほど、それはQ氏も分かってはいるのだが、イザこの調子で化学物理に手を出すと、他の仕事や案件を抱えているQ氏も大変だし、記事も長くなる。

いつ終わるか分からなくなったりしてな。あまり無責任なことも書けなくなるし…。だから、分量的にも手っ取り早く、地学基礎…ということにしたわけだ。

 

医学部受験生諸君ならば、Q氏が実践した7回読みのレポート内容を、まず、共通テスト対策の地歴・公民とかに応用してくれればよいと思う。

また、当予備校で田代先生の授業を選択している受講生の皆さんにも、これからそうしようという皆さんにも、とうぜん他力本願では実力が伸びないから、自学自習の姿勢は絶対に必要になるだろう。

時間が限られている中、効果の分からない勉強法をすぐに試してみようという気持ちにはならないかもしれないが、Q氏の地学基礎レポートをもとに、化学・物理などにも7回読みを応用できそうかどうか、受験生諸君もそれぞれに検討してみてほしい。

 

化学・物理は問題演習量が絶対的に必要な科目だから、どうせ教科書を読んだだけでは、できるようにならない。が、純粋に7回読みで共通テストレベル問題がどれくらいできるようになるか…程度のことが分かるだけで、受験生が自学自習の方法として7回読みを採用するか、しないかの判断がつくかもしれない。

また、化学・物理に比べて、生物には7回読みがより自然に応用できそうな気がする。

 

いずせにせよ、Q氏がまず地学基礎でやってみてレポートするから、受験生諸君もその内容を参考にしてほしい。

 

2回目を読み終わった翌日の夜、風呂に入りながら、湯船で教科書を開いて3回目に着手した。Q氏は風呂で本を読むのが癖なので、今まで何度も本を湯船に落としてシワシワにしてしまっている。それでも「湯船に落とすか落とさないかのスリル」が忘れられず、ついつい風呂に本を持ち込む。

この日は別件で忙しく、眠くなってしまったので第1部だけ読んで寝た。さらに翌日、今度はファミレスでドリンクバーを飲みながら、3回目を続ける。

3回目も割と淡々と終わった。感想も2回目と同じで、「読むなと言われても、割と細かく読み始めてしまう」という感じだ。難しいと思われる場所も、クッキリ分かってきた感じがある。

たとえば、地震波と地球内部の構造岩石の種類大気の循環地層の成り立ち

この「クッキリ感」「分かるところと分からないところのメリハリ感」は確かにすごい。サーチライト読みをなぜ3回やるのか、実際にやってみての絶妙な「重ね塗り感覚」を経験すると、その理由がよく分かる。

山口名人おそるべし。深謀遠慮が行き届いている。

 

だが理科の場合、どうしても読むだけでは理解できない部分が多い。4回目からの「平読み」では、ただ本文を読むだけではなく、メモ程度にノートに落書きする(理解するための図を描いたりする)ことが必要になってきそうだ。ノートを1冊、このために用意することにしよう。

 

というわけで、次回から「平読み」に入ります。