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勉強法武者修行03──7回読み勉強法(3):科目選択

当予備校でも、国立大学医学部合格者の皆さんの合格体験記が出揃ってきた。あとに続く医学部受験生諸君、先輩たちの体験談はできるだけ多く聞いておいた方がいいと思う。実際に成果を挙げた人の体験談には、必ず何かヒントになる事柄が含まれている。失敗者の体験談も反面教師になるが、物事を成功させようと思ったら、成功者の体験談を謙虚に聞き、自分に合ったところを躊躇なく取り入れるようにするとよいと思う。

 

さて、ブログの通常記事のほうは、引き続き山口真由氏「7回読み勉強法」を、わたくしQ氏が受験生諸君の代わりに自ら身体を張って、さっそく実践してみよう…という新企画である。

とは言っても、何の科目をどう試してみるか。

 

前回述べた通り、Q氏は「無駄に」いろいろな科目の指導に手を出して今日に至るため、完全な未修科目というものがあまり残っていない。例えば現代社会は、倫理と政治経済をこき混ぜたような科目だから、倫理や政経を知っていれば、もはや未修科目とは言えなくなるような気がする。

結局、7回読みの効果を検証するために、Q氏にとって適切な科目は、苦手として高校時代から選択せずに今日に至る物理か、そもそも多くの高校で選択科目に入りさえしない地学しかなさそうである。

 

今回は検証記事だから、どちらにしてもいいのだが、計算よりも知識部分が多いと予想される地学、中でも教科書が薄く、7回読みの試行に比較的時間がかからずに済みそうな地学基礎を選ぼう。現実に地学基礎を受験科目に選ぶ受験生は少ないと思われるので、受験生諸君にはQ氏のレポートがあまり役に立たないと思われるかもしれない。

が、純粋に7回読みの実験の素材としては、受験生諸君の中に選択者の多い物理よりも、やや縁遠い科目である地学の方が、成果を客観的に見られるような気もする。あまりグダグダ考えていてもしょうがないから、今回は地学基礎で決定としよう。よし決めた。

(これはQ氏の性格なのだが、昔からとにかく決断だけは速い。決断力なら任せておけ…などと口では言ってみるものの、決断だけ速くて実行を先延ばしする傾向が顕著にある。Q氏に言わせれば、どうせ実行はどんどん先延ばしになるのだから、決断だけは速くしておこう…という理由からでもある。優柔不断な人というのはしばしば周囲を振り回して問題を起こしてしまうものだが、決断力「だけ」の人というのも考えものかもしれない。)

 

とはいえ、地学基礎のさらに基礎となれば、それはもう中学理科である。Q氏は中学生対象の学習指導も長くやっているため、中学理科の地学分野(現在は1年が火山・地震・地層、2年が気象、3年が天文)については、詳細に教えられる程度の知識がある。

 

また告白すれば、Q氏はむかし天体観測にハマった時期があり、毎晩望遠鏡を覗いて暮らしていた。その際に天文に関しては、そこそこ詳細に書籍で勉強したことがある。だから、正確に言えば天文分野は未修ではない。専門書の中では入門編というくらいのレベルの本を何冊か読んでいたから、高校地学の天文分野は(忘れてはいるが)知識としては既にカバーしてしまっているかもしれない。

 

また、気象についても、歴史との関連で数冊の入門書を読んでいる。気候変動が歴史に及ぼす影響などを知るために、気象の基礎を学び直そうとしたのである。気象予報士を目指す人が最初に読むような本を何冊か選んで読み、講談社ブルーバックスなどの関連書を読んだ。だから気象についても、完全な未修ということにはなりそうにない。

 

Q氏が最も苦手とするのは鉱物である。化石は生物と関係してくるので好きだが、純粋な鉱物には、並み居る石の皆さんには悪いけれど、ぜんぜん興味がない。宝石やパワーストーンが好きならば、鉱物を覚えるのも楽しいのかもしれないし、石がものすごく好きという人は、Q氏の交友関係の中にもたまにいる(意外と女性が多いのは、宝石やパワーストーンから入るからだろうか)。

が、Q氏はぜんぜん駄目である。地学の中では、今から鉱物が鬼門になりそうだ。はっきり言って、いまだに石なんかどうでもいい。あの「あまりの生きてる感のなさ」がQ氏には愉しくないのである。金属の方がピカピカして錆びたりもするから、柔軟な感じがしてなんとなく好きだ。

 

しかし、地学基礎でいい成績を取るためには、Q氏もがんばって石を覚えるしかないだろう。やるよ。やりゃいいんでしょう。

 

…というところで、今回は対象科目の選択理由だけで終わりにしておく。この企画、Q氏が7回読みにチャレンジする様子をリアルタイムで逐一レポートするつもりなので、動きがない日の記事内容がめちゃくちゃ薄くなる危険性がある。ひどい場合は今日の晩ご飯のメニューの羅列になったりして。

が、それもまた面白いかも…と思って書くしかない。あまりに書くことがない日は、また学歴論などを復活させてお邪魔するかもしれない。

風の吹くまま。では。