オンライン医学部予備校

2023年度入試で医学部(東大京大)への合格を目指す全ての受験生をサポートします。

2023-01-01から1年間の記事一覧

勉強法武者修行03──7回読み勉強法(3):科目選択

当予備校でも、国立大学医学部合格者の皆さんの合格体験記が出揃ってきた。あとに続く医学部受験生諸君、先輩たちの体験談はできるだけ多く聞いておいた方がいいと思う。実際に成果を挙げた人の体験談には、必ず何かヒントになる事柄が含まれている。失敗者…

勉強法武者修行02──7回読んだら理解できるのか(2)

さて、わたくしQ氏も山口真由氏の提唱になる「7回読み勉強法」を知ってからというもの、受験生諸君に紹介する意味もあって、まず自分で体験してみたいと長らく思っていた。 ここで改めてQ氏が問わず語りに自己紹介すると、塾・予備校に恵まれない地方小都市…

勉強法武者修行01──7回読んだら理解できるのか(1)

さて、そろそろ悲喜こもごもの新学期を迎え、わたくしQ氏担当のこのブログもいったん新企画に入ろうと思う。 来年初の受験を迎える現高2生の諸君、来年はリベンジ合格を目指す浪人生の諸君に向けて「巷に出回っている勉強法は、果たして本当に効果があるの…

ニッポン学歴社会18──集団はバカである

さて、そろそろ受験生の皆さんの合否も出揃う頃かと思う。4月からの新しい生活に向けて準備に余念がない人もいるだろう。桜の季節でもある。高校生は卒業式を済ませ、友達と連れ立って私服でどこかに出かけたり、カフェで駄弁ったりしているのではないだろ…

国立医学部合格者の駿台全国模試成績

みなさんこんにちは 次年度入試の予備校選びはもう完了したでしょうか さて、本日の記事は前回の続きで、国立医学部合格者の模試成績第2弾です。 今回は駿台全国模試の成績です。 国立医学部志望者(と言うより合格者)の99%が受験する、あの駿台全国模試です…

ニッポン学歴社会17──本人もつらいよ

さて、実はわたくしQ氏自身がかつては「高学歴バカ」だった…というタネ明かしであった。どうりで高学歴バカのディテールに詳しいわけである。 では、Q氏はどの段階で高学歴バカになったのかというと、記憶をたどると、やはり大学入学後だろう。高校生のころ…

ニッポン学歴社会16──「ソクラテさない」の弁明

さて、「高学歴バカ」を猛烈に批判するQ氏自身が、実は高学歴(?)バカの出身だった…という、衝撃的な告白(?)をさせていただいた。 今まで、見てきたように高学歴バカの特徴を挙げたりしてきたが、実際にそこそこ見てきたのである。 前回も述べたとおり…

ニッポン学歴社会15──あなたの隣に「高学歴バカ」

さて、果たして需要があるかどうか分からないが、わたくしQ氏の学歴論もある程度蓄積してきた。ここで中間の補足をしておきたい。 誤解を招かぬよう言っておきたいが、ここで展開している意見はあくまでも、ブログ担当Q氏の個人的意見である。言論の自由の本…

ニッポン学歴社会14──既得権益の問題(2)

春分を「宇宙元旦」と呼ぶ人が増えているようだ。スピリチュアル系の人は「宇宙元旦で地球の高次元への変化が加速する」などと言っている。マユツバだと排斥する人も、それを信じて心豊かに過ごす…という人もいるだろう。他人の権利を制限しない限り、好きに…

ニッポン学歴社会13──既得権益の問題(1)

国公立大学後期試験の合格発表では、全国の受験生諸君のもとに、また悲喜こもごもの結果が訪れていることだろう。新年度に向かって事実は動いていく。新年度の過ごし方がもう決まった皆さんは、なるべく淡々と毎日の課題をこなすことを考えてみてはいかがか…

当予備校国医合格者の模試成績

国公立医学部後期の合格発表が始まりましたね。 大半は本日から明日にかけての発表です。 発表待ちの受験生の皆さまに朗報が舞い込みますよう陰ながら祈っております。 さて、当予備校では受講生の受験結果は全て出揃いました。 先日告知しました通り、少数…

感情にひとりで向き合う(2)

今日も「学歴」のお話はお休み。入試の最終結果の発表を前に、不安との向き合い方のお話である。 不安はなるべく真正面から受け止め、物理的にひとりになって、それにどっぷり浸ってみるといい、というのが前回のお話であった。不安から逃げることはあまり考…

感情にひとりで向き合う(1)

本日は「学歴」のお話は小休止である。 国公立大後期日程も終わり、医学部受験生諸君は後期の合格発表待ちという頃合だろう。最終結果が出るまで、期待よりも不安がまさる日々を過ごしている人も多いと思う。 そういう不安を空気のように呑み込みながら毎日…

「われらの時代」の終焉

ノーベル文学賞を日本で2人目に受賞した、作家の大江健三郎氏が老衰で亡くなった。88歳。 国語担当講師のわたくしQ氏としては、ひとつの時代の終わりを感ぜざるを得ない。が、大江健三郎の死は、恐らく現代日本ではあまり大きな意味を持たないだろう。ノ…

あらためて、合格おめでとう!

本ブログでも田代先生から発表がありましたが、今年は当予備校の受講生の皆さん、大健闘の結果です。わたくしQ氏は当予備校においては、いまだ「基本的に何もしていない」軒下の地域ネコみたいな存在ですが、皆さんの血のにじむような奮闘努力ぶりは、心の眼…

大阪大学医学部医学科に合格しました❗️

今日は春の陽気で過ごしやすい一日です 受験生および保護者の皆さま、こんにちは。 オンライン医学部予備校代表の田代です。 一昨日昨日と当塾の国立医学部結果待ちの生徒2名の合否が判明いたしましたので、2023年度合格実績の更新をさせていただきます。 果…

速報:2023年度受講生合格実績

受験生および保護者の皆さま、こんにちは。 オンライン医学部予備校代表の田代です。 本日国公立の合格発表が複数校ありました。 当予備校の2023年度受講生の現時点での合格実績を発表いたします。 【2023年度合格実績】 徳島大学医学部医学科 合格 香川大学…

共通テスト国語2023 (16)──漢文④_選択肢の検討2

共通テスト漢文2023の選択肢の検討、つづきである。ブログの更新が変則的になってしまったですゥ(←タラちゃん調で)。 問4。これも非常に平易な問題である。本文中の比喩「線(いと)」と「矢」とがそれぞれ何を表しているかについての問いだが、漢文が難…

共通テスト国語2023 (15)──漢文③_選択肢の検討1

日曜夕方の国民的アニメ『サザエさん』の「タラちゃん」役の声優さんである貴家堂子(さすが たかこ)さんの87歳での訃報に際し、或るスポーツ新聞は「タラちゃん 逝く」という見出しを掲げた。 タラちゃんは永遠の幼児であり、決して「逝か」ないのだから、…

共通テスト国語2023 (14)──漢文②_本文の概要2

共通テスト2023国語の解説も大詰め。第4問(漢文)のつづきである。 前回書き下し文を示したので、今回はそれに従って現代語訳してみよう。 【予想問題】 問題。昔から、君主たるもの、臣下として賢者を求めようと考えない者はおらず、賢者たるもの、君主の…

共通テスト国語2023 (13)──漢文①_本文の概要1

トルコ・シリア地震。地震列島日本では他人事ではない。われわれの日常はつねに奇跡のようなバランスの上にある。 さて、いつまでも共通テストの解説とばかりもいかない。来年の受験生には今年の問題分析を活用してもらうとして、共通テスト2023国語は、残っ…

共通テスト国語2023 (12)──古文③_選択肢の検討

共通テスト2023・第3問(古文)のつづき、選択肢の検討コーナーである。 まず問1。この種の語句問題は、 ①「やうやう」などの古語の辞書的な意味を問う意図と、 ②文脈に当てはめてみて最も意味が通じやすい選択肢を選ばせる意図との、 2つの題意を含んで…

共通テスト国語2023 (11)──古文②_本文の概要2

日一日と春の気配が増します。このあたりの季節の移り変わりはほんとうに微妙ですね。 さて、共通テスト2023・第3問(古文)のつづきである。引き続き本文の概要を示そう。 【第3段落】 舟遊びに出てきている僧侶たちの中に良選という歌よみがいたが、船上…

共通テスト国語2023 (10)──古文①_本文の概要1

暦の上ではもう春である。数日間、ブログ更新が変則的になってしまったが、共通テスト2023・第3問(古文)を検討しよう。 今年の古文は12世紀前半に成立した源俊頼(みなもとの としより/しゅんらい)の歌論書『俊頼髄脳』よりの出題である。歌論とはいっ…

共通テスト国語2023 (9)──小説④_選択肢の検討その3

節分である。大寒波の真っ最中に比べればやはり多少は気温が上がってきたように思える。わたくしQ氏の住まいの近くでも、梅の花がちらほらほころんでいるのが見られる。医学部受験生の皆さんの闘いはまだまだ続きますね。 本日は更新時刻が少し遅くなってし…

共通テスト国語2023 (8)──小説③_選択肢の検討その2

さて、引き続き共通テスト2023第2問(小説)である。選択肢を検討しよう。 問4。前々回の「小説①」の記事で検討した、「『私』が本当に農作物を盗んで食べているのか」の問題にきっちり答えが出せないと、正解①を選べないようになっている。選択肢①は「農…

共通テスト国語2023 (7)──小説②_選択肢の検討その1

こんにちは。受験生諸君は私大医学部受験真っ最中ですね。かなり力がある人でも、実力伯仲のライバルたちとの闘いですから、余裕で全勝などということはまずありませんよ。撃った弾が1校に当たれば、それで勝利。あとは面接にさえ通れば、私大専願の皆さん…

共通テスト国語2023 (6)──小説①

引き続き、共通テスト2023第2問(小説)を検討しよう。 出題文の作者は、文学史的には「第1次戦後派」に分類される梅崎春生(うめざき はるお 1915~1965)。戦後派の名前通り、当初は戦争体験や戦後の焼け跡の混乱した世相に題材を採ったが、同時にのちの…

共通テスト国語2023 (5)──評論⑤_選択肢の検討その3

共通テスト国語の解説のつづきですよ~。わたくしQ氏もけっこうトシを自覚する頃合なので、前回までの密度で解説を始めたものの、目がチカチカして痛くなったりする。受験生の皆さんに需要があるのかどうかは分かりませんが、いちおうやりますね。 …今年、初…

共通テスト国語2023 (4)──評論④_選択肢の検討その2

共通テスト国語の解説、始めたのはいいけれど膨大になりそうなので、適宜はしょりましょう。まだ市販の詳細解説本は出ていないと思いますから、特に現高2生は参考にしてくだされ。 さて、第1問(評論)の選択肢の検討、続きである。 問3。この問題はまあ…